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【Deck Tech】アブザンアグロ-サイ初でサイ後  
 
by Akira Asahara


PTタルキール覇王譚で現れ、瞬く間に使用者を増やしているアブザンアグロ。何故、ミッドレンジではなくアグロなのか、それを使用者の一人である、殿堂プレイヤーの中村修平にアブザンアグロについて聞いてみた。


中村修平「いや、あまり、分かんないっすね」


と、即答。それだと、困るので食い下がる筆者。


中村修平「うーんと、カズキ(加藤一貴)が回してるのを見て、これにしようと、《包囲サイ》の使い方が良さそうなので」




つまるところ、理由はともかく、トッププレイヤーも、旬なデッキとして注目しているのが、アブザンアグロということらしい。アブザンは、《包囲サイ》や《風番いのロック》など、いわゆる「ただ強」のカード達がクローズアップされているが、同じ《包囲サイ》でも、アブザンミッドレンジとアブザンアグロは違う試合展開を見ているということなのだろうか。


中村修平「そうですね。サイが出るまでにダメージを与えておきたいっていうのがあります。相手のライフを減らせていればいるほどに直接ライフロスが効くので」

確かに《包囲サイ》のドレインの能力を考えれば、最初に送り出す脅威が《包囲サイ》であるよりも、ダメージを重ねておいて、《包囲サイ》で終わらせるような形の方が理には適っている。《森の女人像》や《クルフィックスの狩猟者》と《包囲サイ》、どちらもとても強いカードだが、戦略的に完全に噛みあっているとは言えないのかもしれない。

中村修平「ミッドレンジのカードパワーの高さは間違いないですが、構成自体が悠長になってしまうんですよね、そうすると、《停止の場》や《軽蔑的な一撃》でテンポを失いやすいので、それに、除去のマナ域的にも2マナのクリーチャーで殴っておきたい」

カードパワーに目を奪われがちだが、戦略としての一貫性を考えれば、納得だ。また、2マナ域のクリーチャーはどれも《森の女人像》で止まらない、これは、環境における仕える2マナ域の条件を満たしている。《真面目な訪問者、ソリン》が前評判に比べ、想像以上に強かったというのも大きいのだろう、殴れるクリーチャーが多ければ多いほどに《真面目な訪問者、ソリン》の強さは跳ね上がる。4マナ域に《包囲サイ》と《真面目な訪問者、ソリン》が居るというのは、アグロを後押しするのに十分な条件だ。





カードパワーによって押し潰すミッドレンジ、2ターン目から怒涛の攻撃で押し切るアグロ。サイが最初かサイが最後か、それが、これからの命題なのかもしれない。

しかし、そういえば、中村修平はどうしてBMOに出る気になったのだろうか。軽く聞くと。

中村修平「いや、公式のデイリーデッキのネタ転がってないかなーと」

なるほどなるほど。

「アブザンアグロ」 by Nakamura Shuhei
24land
4 《コイロスの洞窟/Caves of Koilos》
2 《森/Forest》
2 《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
1 《平地/Plains》
4 《砂草原の城塞/Sandsteppe Citadel》
4 《疾病の神殿/Temple of Malady》
2 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ/Urborg, Tomb of Yawgmoth》
4 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》

8creature
4 《羊毛鬣のライオン/Fleecemane Lion》
4 《ラクシャーサの死与え/Rakshasa Deathdealer》
3 《荒野の収穫者/Reaper of the Wilds》
3 《先頭に立つもの、アナフェンザ/Anafenza, the Foremost》
4 《包囲サイ/Siege Rhino》
3 《風番いのロック/Wingmate Roc》

28spell
2 《胆汁病/Bile Blight》
4 《アブザンの魔除け/Abzan Charm》
2 《英雄の破滅/Hero's Downfall》
1 《残忍な切断/Murderous Cut》
2 《真面目な訪問者、ソリン/Sorin, Solemn Visitor》
15sideboard
3 《思考囲い/Thoughtseize》
1 《自然に帰れ/Back to Nature》
1 《胆汁病/Bile Blight》
1 《異端の輝き/Glare of Heresy》
1 《完全なる終わり/Utter End》
3 《悲哀まみれ/Drown in Sorrow》
1 《英雄の破滅/Hero's Downfall》
2 《英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroes》
2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ/Nissa, Worldwaker》
 
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