By Daisuke Kawasaki
2回目にして、早くも「恒例」といった趣を持ち始めたBigMagicOpen。
前回に引き続き、主催の日下部
恭平氏にインタビューをした。
--お疲れ様です。今回も、非常に盛り上がるイベントでしたね。
日下部「ありがとうございます。前回の反応がよかったのもあって、今回は開始前からTwitterなどでも『BMOが楽しみだ』などの声も多くて嬉しかったですね」
--これでBMOも2回目となるわけですが、前回に比べてよかった点はありましたか?
日下部「そうですね……やはり、スタッフがすでに経験者だったということで、準備が前回に比べて各段にスムーズにできました。この調子で行けば、当面の目標である年4回開催も現実的かなと考えています」
--Top8プロフィールでの質問なんかもそうですが、やはり、もっと多く開催して欲しいという要望は多いですものね。
日下部「はい。それだけイベントに魅力を感じていただけてる証拠と捉えています。まだ、僕自身の構想の段階ではありますが、年に複数回開催されるイベントとして定着していくはもちろんとして、もっと色々な場所で開催できればなぁと考えています」
--やはり、最初は関西での開催が目標ですか。
日下部「まだ、話をできてもない段階なのであまり無責任なことは言えませんが、個人としてはやりたいと強く思っています。元々BigMagicは関西のショップですし、逆輸入というか、凱旋というか、関西での開催はひとつの目標ですね」
--他に今回、よかったなと思った点はありますか?
日下部「前回、プレイマットを用意した話に触れたと思うのですが、ありがたいことに好評でしたので、今回はプレイマットだけでなく、スリーブも作成してみました。こちらも好評で嬉しい限りです」
--そういえば、上位入賞限定のプレイマットも作成していましたね。
日下部「フォイルのプレイマットがあったら面白いかなと思ったのでやってみたんですが、思ったより見た目の変化を付けられなかったので、次があればもっとわかりやすくやりたいですね。なんか面白いことがあればチャレンジしていきたいので。今回、スリーブだけじゃなく、デッキケースも作ってみようってアイディアはあったんですが、これはどれくらい需要があるか僕らも読みきれなくて……」
--多分、やったら好評なんじゃないでしょうかね?
日下部「そうですかね?デッキケースも作って欲しい!って方は、僕に直接でもいいですし、メールやTwitterのリプライなどででも要望を伝えていただければ実現に一歩近づけるかもしれないです」
--逆に、失敗だったかなという点はありますか?
日下部「前回、併催イベントでPTQをやって非常に沢山のプレイヤーに参加してもらえたんですが、今回、PTQがタイミング的になかったので代わりに誘致したBAZAAR
of MOXENのトライアルが思ったより人が来なかったのは少し失敗だったかなと思っています」
--実際、かなり魅力的なイベントだと思うのですが……
日下部「僕もそう考えていたんですが、魅力を伝えきれなかったのが失敗点ですね。今後もまた開催すると思いますので、次回はもっと、BAZAAR
of MOXENの魅力を伝えられるようにしたいです」
--個人的には、BoMトライアルはレガシーのイベントとしては、レガシーが好きな人が自分の好きなデッキを持ってきたイベント、って雰囲気が強くなっていて面白そうでしたが。
日下部「そういう形ででも楽しんでもらえたなら良かったです。同じような反省点として、イベント自体が少しガチっぽいイメージになってしまっていて、カジュアルに遊びたいって人をうまく誘致できなかったんじゃないかと思っています」
--でも、トーナメントだとどうしてもガチっぽくなってしまうような……
日下部「いや、トーナメントというか、競技はもちろんガチでやっていただくべきですし、それを楽しむために来場してもらいたいのですが、イベント自体はもっと色々なマジック好きの方に楽しんでもらえるものにしたいんです」
--誰が来ても楽しめるイベントを目指したいって話ですね。
日下部「そうです。とりあえずの目標として、GAMEDAYくらいの気軽さで参加できるイベントはどうすればいいかな、とアイディアを考えているところです。例えば……まだわかりませんけど、高校生以下限定みたいな大会を開いてみれば、ガチなトーナメントに気後れする若い世代のユーザーも楽しみに来てくれたりするかなーとか考えてますね」
--なるほど、それは面白そうですね。競技志向のユーザーもそうでないユーザーもどちらも楽しめる企画を用意したいと。なんか、あれですね、1999年に日本で開催された世界選手権みたいな感じですかね。
日下部「そうですそうです。あの時、日本中のマジックファンが集った、みたいな実感がすごくあったじゃないですか。あれ以来、ああいうイベントを成功させたって話はほとんどないと思うので、ウチのイベントで是非実現したいです」
--個人的には、あのイベントがきっかけで競技イベントの楽しさにも目覚めたってプロプレイヤーも多いですし、そうやって色々な遊びが広がるイベントが開催されるのは楽しみですね。
日下部「それと、競技プレイヤー視点での反省点として、今回、ラウンド数の関係もあって400名足切りにした関係で事前予約制にしたのですが、こちらの予想以上に多くの方に予約をいただいたため、本来の予約期間より大幅に早く締め切りになってしまったのは反省したいですし、参加できなくなってしまった方々にお詫びしたい点です」
--なるほど。イベントへの期待感が高まったからこそ、起こってしまった事態ではありますね。
日下部「そうですね……イベント終了時間を考えると1日で終わるイベントを9回戦以上やるのは現実的ではないと判断し、苦渋の決断ではあったのですが……ただ、なにかいい方法はないか考えていきたいです」
--イベント終了時間との兼ね合いは参加者の満足度的にも難しいですもんね。
日下部「参加者の満足度って話で言えば、競技イベントに参加したい、ってプレイヤーにとって、有名なプレイヤーを近くでみれたり、対戦できるチャンスがあるっていうのも参加のモチベーションになりますし、満足度につながると思うんです。今回、そこの配慮が足りなかったので、次回は、ある程度以上のプロレベルのプレイヤーへの招待枠を用意して、競技イベントとしての楽しさも追求したいですね」
--参加者それぞれの視点で楽しみを提供する、っていうのは勿論理想的ですが、かなり大変ですよね。日下部さん自身もトーナメント参加経験が多いからこそ実現可能なのかとは思いますが。
日下部「そうですねぇ……とにかく、僕はマジックと、マジックのイベントがとにかく楽しいものだってことを知って欲しいですし、そのためにドンドン新しいことをやりたいですね。あ、あと、『こんなイベントや企画をして欲しい』って話も大歓迎なので、僕自身や、メール・Twitterなどでバンバンアイディアを出して欲しいですね」
--もしかしたら、実現の可能性もある、と。
日下部「もちろん、出来る範囲で、とはなってしまいますが……ただ、みなさんの要望に応えたいですし、なにより、どんな要望があるか知りたいので、ぜひ意見をよせてください!」
--本日はお忙しい中、ありがとうございました。
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