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【スペシャルインタビュー】DJ 岩Showインタビュー 
 
By Daisuke Kawasaki

BigMagic主催の大会の名物といえば、BigMagicLiveチームによるビデオカバレージだ。

そこでメインDJとして活躍するのが、DJ 岩Showだ。

ビデオカバレージで、また、毎週更新されるBigMagicLiveでその姿を見たことがある方も多いとは思うが、実際に彼がどういう人物なのかをしる人は少ないのではないだろうか。

というわけで、今回、ビデオカバレージ収録の合間に、DJ 岩Showへとインタビューをしてみた。

--ビデオカバレージ、お疲れ様です。

岩Show「どうもお疲れ様です」

--BigMagicさん主催の大会といえば、岩Showさんのビデオカバレージが顔と言っていいと思うのですが、そもそもビデオカバレージやBigMagicLiveをはじめたキッカケってなんだったんですか?

岩Show「昔から、公式ではビデオカバレージがありましたけど、ニコ生が普及して、すこしずつ映像コンテンツが増えて来ていて、これは、今後映像コンテンツが来るんじゃないかという話がBigMagicの社内であったんですよね」

--そんな中、岩Showさんが担当として抜擢されたわけですね。

岩Show「そうですね……自分は元々しゃべり好きだったんですけど、社長から『しゃべれるならやってみるか?』と聞かれて『やっちゃいますか!』って返事したのがスタートでしたね」



【岩Show・リュウジの二人がMCで進行するBigMagicLive。配信回数は70回を超える】

--結構最初は勢いではじめた感じですか。

岩Show「そうですね。ただ、うちが最初にスポンサードしたプレミアイベントであるグランプリ・名古屋の会場で、ユーザーが動画コンテンツを欲しているという空気感は感じられたので、これはいけるという実感はありましたね」

--BigMagicLiveの配信も、もう70回を超えていて……開始から1年半くらいですか。この1年半やってきてみて、特にうまく行ったなと感じていることはありますか?

岩Show「色々と新しいことに挑戦していけたというのはウチのいいところだと思います。例えば、第2回の配信で、《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》の背景ストーリーを紙芝居形式で紹介するという企画をやったんですよ。《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》のストーリーは実際ホント面白いんでせっかくなので紹介したかったんですよね」





岩Show「この時は、収録時もスタッフがゲラゲラ笑っていて、これは行けるな、と思っていたんですが、実際に反響も大きくて。これをキッカケに色々な企画をやってみようというのがBigMagicLiveの特色になりましたね」



【放送リストの一例。様々な企画が行われるバラエティあふれる番組構成となっている】

--たしかに、BigMagicLiveは対戦の配信だけでなく、トーナメントプレイヤー以外も楽しめるように構成されていますよね。

岩Show「そうですね。マジックはとにかく色々な楽しみ方ができるのがすごい魅力的な所だと思っているので。いろんな人に楽しんでもらえるのはもちろんですけど、今まで知らなかったマジックの側面に触れるキッカケとなって、もっとマジックを好きになってもらいたい、と思って番組を作っていますね」

--なるほど。実際、視聴者からも『こんなマジックの姿があったんだ』という反応やコメントは多いですよね。

岩Show「反応があって、『これがウケる』と思ったことを伸ばしていきたいとは思っています。ただ、僕とリュウジと動画担当者の3人で基本的に作成してるんですけど、僕らが『快心の出来だ!』と思った回が思ったより反応が無かったりした場合は、どうすればいいのかわからなくて悩むことはありましたね」

--つまらない、とか、ダメだな、という時もリアクションを貰いたいな、ってことですか。

岩Show「いや、それは視聴者に求めすぎだと思います。否定のコメントでも、わざわざコメントをするってことは、それなりに期待をしてもらえてるってことじゃないですか。なので、しいて言えば、いい時も悪い時もコメントをしようと思えるような、そういう風に皆さんに愛してもらえる放送にしていければと思います」

--反応、と言えば、BigMagicLive以外でも岩ShowさんはBigwebの記事の方も書いていますよね。




岩Show「そうですね。記名コラムだとプロモアーカイブの記事は1年半続けていますね」

--カード好きな人でも、コレクターじゃない人はプロモの知識を網羅していない場合もありますし、僕はかなり毎回楽しみに読ませていただいています。1年半続いているといえば、毎日更新されているCard of the Dayの記事も実は岩Showさんが更新していると聞いて驚いたんですよ。



岩Show「そうですね。なんとか続けられてますね」

--毎回、色々な切り口で書かれていて楽しませていただいています。Card of the Dayやプロモアーカイブ、あと、先ほど話題にあがったBigMagicLiveのMTGstorySHOW(背景ストーリーの紙芝居紹介)と、岩Showさんのカード知識は質・量ともにすごいと思うんですよね。トーナメントで使われたカードの情報から、背景ストーリー・デザインコンセプトと他の追随を許さないものがあると思うんですが、どうやってそういう知識を得たんですか?

岩Show「マジックのカードってツッコミ待ちな所があるじゃないですか」

--ツッコミ待ちといいますと?

岩Show「昔、マジックをはじめた頃に、カードイラスト全集みたいな本をかっていつも読んでたんですけど、例えばものすごいテキストが長いのに特になんにも置きないみたいなカードありますよね」

--特に古いカードには多いですよね。

岩Show「ああいうカードにどうやってツッコミいれてやろうか、って考えたり実際にツッコミをいれていってるうちに、カードの知識も増えましたし、何より、カードについてすぐ喋れるようになっていったのかなと、今は思いますね。当時、実際に口に出しながらつっこんでましたから」



--個人的には、ステージイベントの名物であるリアルモミールベーシックで、相当マイナーなカードがでてきても面白く紹介しているのを見て、すごいなと思っています。

岩Show「Card of the Dayの記事なんかは典型ですけど、このカードをどうやって面白くしてやれるか、どうやったらみんなに愛されるように紹介してあげられるか、はいつも心がけてますね。新しい切り口を思いついて紹介できたときは、自分も楽しいですしね」

--そうやって知識を深めてきたと。

岩Show「あと、自分がスターウォーズやアメコミのファンってのもありますね。キャラクターとして魅力があるので、例えばTシャツとかでビジュアルだけ見たことがあるって人も多いと思うんですが、あのあたりって、設定が山ほどありますし、ビジュアル以上にキャラクターの魅力が知れば知るほど深いんです。で、マジックも同じように楽しめると思います。ニッチな知識ほど美しいものはないと自分は思ってます」

--岩ShowさんはBigMagicLiveでのメインDJだけでなく、BigWeb全体の企画やディレクションも担当しているとのことですが、BigWebは他のコラムが掲載されるサイトに比べて、新しいライターの発掘に意欲的な印象がありますが。

岩Show「そうですね。できるだけ新しくて面白いやつにライターをやらせてみたい、っていうのが自分はあります。もちろん、記事としての説得力や読者の興味も必要だとは思うのである程度マジックが強い方がいいんですが、やっぱりオリジナリティがある人を発掘していきたいと思ってます」

--そういう人はどこから探しているのですか?

岩Show「知り合いの紹介や、もっとダイレクトに元々知り合いってパターンもありますけど、ブログ記事やニコ生などをみて、面白そうな人がいてチャンスがあれば声をかけていってます」

--実際、瀬畑さん(市川 ユウキ)さんなんかはそのパターンでしたね。

岩Show「そうですね。リアルのマジックで結果がでてくる前からニコ生で面白いし強いやつがいるということでライターを頼みました。今となれば、どこでもライターを頼みたいようなトッププロになって、サイト的にはラッキーでしたね」

--今や、専属プロですもんね。新しい人と言えば、今回も、黒田(正城)さんが参加できないということで急遽中島(主税)さんが解説役として参加してますが……昨日聞いた中島さんに聞いたら、やはり岩Showさんの実況はやりやすいと行ってましたよ。

岩Show「いやいや。まだまだですよ」

--実際、日本で対戦実況をしている回数で言えば屈指の回数なんじゃないですか?

岩Show「そうかもしれませんね。グランプリの本戦で実況をなされている森(慶太)さんにはまだまだかなわないかなと思いますが」

--森さんと言えば、公式のニコ生配信でも国内グランプリの司会者を募集していましたね。

岩Show「あれ、すごく驚いたんですよ」



--といいますと?

岩Show「実際、自分が最初にBigMagicLiveで実況を始める時にお手本にしたのが森さんの司会だったんですよね。森さんの司会や実況を目標に今までやってきたんですけど、その森さんが引退するかもしれないってことじゃないですか、あれって。で、新しい人がでてくるって、公式もどんどん新しいことにチャレンジしてるんだなと思って驚きましたね」

--岩Showさんが応募してみようっていう話はないんですか?

岩Show「あんな面白そうなことに関われるかもしれないのに、チャレンジしないわけがないじゃないですか!せっかく挑戦できるチャンスがあるんだったら、ぜひチャレンジしたいと思っています」

--ということは、応募するということですか。

岩Show「そうですね。今まで回数をやってきたという自信はありますし、自分なりにできるだろうと思っていることやチャレンジしたいと思ってることはあります」

--実際、応募要綱みる限り、岩Showさんは条件満たしてますね。特にマジックが大好き・マジックの知識が深いというあたりが。

岩Show「そこは誰にも負けないつもりですし、もし勝っている相手がいるなら、嬉しいくらいです。なにくそ、って思って自分がもっとマジックに詳しくなるチャンスですから」

--個人的にも岩Showさんの公式配信は期待したいのですが……そうなってしまうと、今、グランプリのサイドイベントで配信しているBigMagicLiveはどうするんですか?

岩Show「最初、それがあって自分も諦めていたんですが……特にステージイベントの司会などで会場を盛り上げるのもマジックを愛してもらうためには重要な仕事だと自分は思っていますので。ただ、例えば今回はフィーチャーが長いマッチがあったりであまりステージの方にいけないでいるんですが、他のスタッフがうまくイベント司会で盛り上げてくれてるなと感じていて。これなら、BigMagicLiveの配信も大丈夫かもしれないと思って、今、応募してみようかなと考えてます」

--まわりのメンバーも成長していると。

岩Show「僕がイベントの司会をやっているのを横でみていて、ノウハウというかやり方を吸収してくれてる同僚が増えてきてくれているみたいで。非常に嬉しい話です」



--こちらでもイベントの司会やBigMagicLiveを出来る人を募集するという話は……

岩Show「今、すでにカバレージライターの募集はしているんですが、他にもやってみたい人は歓迎です。BigMagicLiveも僕とリュウジだけじゃなく他の組み合わせもでてくればもっと面白さの幅が広がると思います」

--最後に、マジックで記事や動画を作っていきたいという人にメッセージはありますか?

岩Show「僕もまだまだなので、上から目線みたいな話になっちゃうと恥ずかしいんですけど……ただ、書きたいとか喋りたいって気持ちはすごく大事なものだと思います。そして、だったらやってみないとわからないことは多いと思います。実際やってみて、人目にさらして、アクションをうけてわかったりもっと面白くできることは多いですし、そうすれば書きたい気持ちや喋りたい気持ちはもっと強くなります。ぜひ、一度、書いたり配信したりしてみて、発表するってのをドンドンやって欲しいです」

--もちろん、そこで岩Showさんの目に止まればBigWebから声がかかることもありますよね?

岩Show「そんなおそれ多いですけど……ただ、それこそツイッターとかででも絡んでくれれば、僕は絡みかえして盛り上げたいんで。さっきも言ったように僕より詳しかったり面白い人が出てくれば、僕も悔しいんでもっと面白いものを作ります、そうやって面白いマジックのモノをどんどん増やして、みんなでマジック愛を深めていきたいです」

--本日はお忙しい中、ありがとうございました。
 
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